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暗誦!日本古典のさび ~美しい声の美しい日本語~


カテゴリ:文化・教養 / 語学

全12回 / 毎週木曜日

  • 価格:500円(税込)

「日本人ならこれぐらいは覚えておきたい!」
日本古典文学の「サビ」部分を美しい声に乗せてお届けします。
昔かすかに覚えた記憶が・・・という方も、今一度、日本語の美しさを感じてみてください。何度も聞いて自然に覚え、ふと口ずさめば、日々の生活をより豊かに感じられることでしょう。

【番組プログラム】
第1回:古事記
第2回:万葉集
第3回:竹取物語
第4回:古今和歌集
第5回:土佐日記
第6回:枕草子
第7回:源氏物語
第8回:今昔物語集
第9回:平家物語
第10回:徒然草
第11回:方丈記
第12回:風姿花伝

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エピソード一覧

一、秘する花を知ること。
「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」となり。
この分け目を知ること、肝要の花なり。
 そもそも一切の事、諸道芸において、その家々に秘事と申すは、
秘するによりて大用あるがゆゑなり。
しかれば秘事といふことをあらはせば、させることにてもなきものなり。
これを、させることにてもなしといふ人は、
いまだ秘事といふことの大用を知らぬがゆゑなり。


参考文献:講談社版「風姿花伝」

配信日:2007年06月21日

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとゞまりたるためしなし。
世中にある人と栖と、又かくのごとし。

たましき都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、
高き卑しき人のすまひは、世々を経て尽きせぬ物なれど、
是をまことかと尋ぬれば、昔しありし家はまれなり。
或は去年焼けて今年作れり。


参考文献:岩波文庫版「方丈記」

配信日:2007年06月14日

つれづれなるままに、日暮らし硯に向かいて、
心にうつりゆく由なしごとを、そこはかとなく書き付くれば、
あやしうこそもの狂ほしけれ。


参考文献:角川文庫版「徒然草」

配信日:2007年06月07日

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる者久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き人もついひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。


参考文献:角川文庫版「平家物語」

配信日:2007年05月31日

さて、この内供は、鼻の長かりける、五、六寸ばかりなりければ、
おとがひよりも下がりてなむ見えける。
色は赤く紫色にして、大柑子の皮のやうにして、つぶだちてぞふくれたりける。それがいみじくかゆかりけること限りなし。


参考文献:角川文庫版「今昔物語集」

配信日:2007年05月24日

いづれの御時にか、女御・更衣あまた侍ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。

いづれのおほんときにか、にょうご・かういあまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなききはにはあらぬが、すぐれてときめきたまふ、ありけり。


参考文献:角川文庫版「源氏物語」

配信日:2007年05月17日

春は、曙。やうやう白くなりゆく、山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる。
夏は、夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛び違ひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。
秋は、夕暮れ。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の、寝所へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。
まいて、雁などの連ねたるが、いと小さく見(み)ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。
冬は、早朝。雪の降りたるは、言うべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでも、いと寒さに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、炭櫃・火桶の火も白き灰がちになりて、わろし。


参考文献:角川文庫版「枕草子」

配信日:2007年05月10日

をとこもすなる日記というものを、をむなもしてみむとて、するなり。
其年の十二月の二十日余一日の日の戌のときに、門出す。
その由、いさゝかにものに書きつく。

をとこもすなるにきというものを、をむなもしてみむとて、するなり。
そのとしの しはすの はつかあまり ひとひのひの いぬののときに、かどです。
そのよし、いさゝかにものにかきつく。


参考文献:岩波文庫版「土左日記」

配信日:2007年05月03日

和歌は、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、事・業しげきものなれば、
心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひいだせるなり。
花に鳴く鶯、水に住むかはづの声を聞けば、
生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
力をもいれずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思わせ、
男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をもなぐさむるは、歌なり。

やまとうたは、人の心をたねとして、よろづのことのはとぞなれりける。
世の中にある人、こと・わざしげきものなれば、
心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひいだせるなり。
花に鳴くうぐいす、水に住むかはづの声を聞けば、
生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
力をもいれずしてあめつちを動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思わせ、
男女のなかをもやはらげ、たけきもののふの心をもなぐさむるは、歌なり。


参考文献:岩波文庫版「古今和歌集」

配信日:2007年04月26日

今は昔、竹取の翁といふ者有りけり。
野山にまじりて、竹を取りつつ、よろづのことにつかひけり。
名をば讃岐造となむいひける。

いまはむかし、たけとりのおきなといふものありけり。
のやまにまじりて、たけをとりつつ、よろづのことにつかひけり。
なをば さぬきのみやつことなむ いひける。


参考文献:角川文庫版「竹取物語」

配信日:2007年04月19日

茜さす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る

紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻故に 我れ恋ひめやも


あかねさす むらさきのゆき しめのゆき のもりはみずや きみがそでふる

むらさきの にほえるいもを にくくあらば ひとづまゆえに あれこひめやも


参考文献:角川文庫版「万葉集」

配信日:2007年04月12日

我が身は、成り成りて成り余れる処一処在り。
故此の吾が身の成り余れる処を、
汝が身の成り合はぬ処に刺し塞ぎて、
国土を生み成さむと以為ふは奈何。

あがみは、なりなりて なりあまれるところ ひとところあり。
かれ、このあがみの なりあまれるところを、
ながみの なりあはぬところに さしふたぎて、
くにをうみなさむと おもふはいかに。


参考文献:角川文庫版「古事記」

配信日:2007年04月05日



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制作協力者プロフィール

写真

白浜 敏恵(しらはま としえ)

1970年 北海道札幌市出身。

九州芸術工科大学卒。電機メーカー、ソフト制作会社、ITベンチャー、翻訳会社などのサラリーマン経験を経て現在フリー。「いいことばかりじゃないのがいい」がモットーの楽天的ライター。文句は批判ではなくツッコミでする。
趣味はブラジル(音楽、カルチャー、サッカーなど)、ポルトガル語も少々。地図が読める女。家族は夫、一女一男。

ナレーター紹介

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ナレーター
深森 らえる

東京大学文学部出身、「虹色の声を持つ才媛声優」。
幼女から少年少女、老女や人間外までもの芸暦があり聖女も悪女もギャグもシリアスもこなす広い役幅を持つ。
また演じるだけでなく、パーソナリティーでのトーク活動や、ポエトリーリーディングライブなどで独特の世界観を表現。役者としてだけではなく、彼女自身の個性へのファンも多い。
普段は『ふんわりぽんわり』を合言葉に生活しているとの事。

アニメ:「チャーリーとこぐまのミモ」(チャーリー役)
洋画:「若草物語」(ベス)等、その他多数出演。

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