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古事記物語


アーカイブ:2007年07月

【今回の古事記物語】
女神はむろんもうとっくに、黄泉の神の御殿に着いていらっしゃいました。
するとそこへ、夫の神がはるばるたずねておいでになったので、女神は急いで戸口へお出迎えになりました。
伊弉諾神は、まっくらな中から、女神をお呼びかけになって、
「いとしきわが妻の女神よ。おまえといっしょに作る国が、まだできあがらないでいる。どうぞもう一度帰ってくれ」とおっしゃいました。
すると女神は、残念そうに・・・

配信日:2007年07月05日

【今回の古事記物語】
すると、その坂の下には、ももの木が一本ありました。
神はそのももの実を三つ取って、鬼どもが近づいて来るのを待ち受けていらしって、その三つのももを力いっぱいお投げつけになりました。
そうすると、雷神たちはびっくりして、みんなちりぢりばらばらに遁げてしまいました。
神はそのももに向かって、「おまえは、これから先も、日本じゅうの者がだれでも苦しい目に会っているときには、今わしを助けてくれたとおりに、みんな助けてやってくれ」とおっしゃって、
わざわざ大神実命というお名まえをおやりになりました。・・・

配信日:2007年07月12日

【今回の古事記物語】
天照大神と、二番目の弟さまの月読命とは、おとうさまのご命令に従って、それぞれ大空と夜の国とをお治めになりました。
ところが末のお子さまの須佐之男命だけは、おとうさまのお言いつけをお聞きにならないで、いつまでたっても大海を治めようとなさらないばかりか、りっぱな長いおひげが胸の上までたれさがるほどの、大きなおとなにおなりになっても、やっぱり、赤んぼうのように、絶えまもなくわんわんわんわんお泣き狂いになって、どうにもこうにも手のつけようがありませんでした。・・・

配信日:2007年07月19日

【今回の古事記物語】
まもなく須佐之男命は大空へお着きになりました。
女神はそのお姿をご覧になると、声を張りあげて、「命、そちは何をしに来た」と、いきなりおしかりつけになりました。
すると命は、「いえ、私はけっして悪いことをしにまいったのではございません。おとうさまが、私の泣いているのをご覧になって、なぜ泣くかとおとがめになったので、お母上のいらっしゃるところへ行きたいからですと申しあげると、たいそうお怒りになって、いきなり、出て行ってしまえとおっしゃるので、あなたにお別れをしにまいったのです」とお言いわけをなさいました。・・・

配信日:2007年07月26日



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Special Thanks

底本:古事記物語
出版社:角川文庫、角川書店
初版発行日:1955(昭和30)年1月20日、1968(昭和43)年8月10日31版
入力に使用:1980(昭和55)年9月30日改版19刷
校正に使用:1989(平成元)年10月30日改版31刷
入力:jupiter
校正:鈴木厚司

青空文庫作成ファイル:
このファイルは、
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著者紹介

鈴木 三重吉(すずき みえきち)


生年:1882-1936年
小説家、児童文学者。広島市生まれ。
娘「すず」の存在により童話への関心を抱くようになり、1918(大正7)年7月、児童文芸誌「赤い鳥」を創刊。
芥川竜之介、有島武郎、小川未明、島崎藤村、新美南吉等、当時活躍していた作家に執筆を働きかけ、 こどもたちに質の高い読み物を提供しようと試みる一方、こども達からの作品を誌面で紹介。
『赤い鳥』は廃刊となるが、1948年から「鈴木三重吉賞」が創設され、現在も全国の子供の優秀な作文や詩に賞が贈られている。


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