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古事記物語


カテゴリ:文化・教養 / 語学

全15回 / 毎週木曜日

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  • 価格:無料

日本の児童文化運動の父である鈴木三重吉氏が、「古事記」をこどもにもわかりやすく、物語風に訳して「赤い鳥」に連載した『古事記物語』。 中でも特に有名な場面を抜粋して朗読をお届けします。
美しく優しい日本語の響きに癒されてみませんか。知っているようで知らない、古くて新しい日本語の世界へとお連れいたします。ご家族皆様でお楽しみ下さい。

*尚、この作品には、今日では不適切とされることの多い表現がみられますがそのまま朗読しております。その旨ご了承の上、お聴きください。

【番組プログラム】
第1~3回:女神の死
第4~6回:天の岩屋
第7回:八俣の大蛇
第8~11回:むかでの室、へびの室(因幡の白兎)
第12~15回:満潮の玉、干潮の玉(海幸山幸)


【音声ファイルダウンロード方法】
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エピソード一覧

【今回の古事記物語】
そのうちに、火遠理命が海のお宮へ残しておかえりになった、お嫁さまの豊玉媛が、ある日ふいに海の中から出ていらしって、
「私はかねて身重になっておりましたが、もうお産をいたしますときがまいりました。
しかし大空の神さまのお子さまを海の中へお生み申してはおそれ多いと存じまして、はるばるこちらまで出てまいりました」とおっしゃいました。
それで命は急いで、うぶやという、お産をするおうちを、海ばたへおたてになりました。
その屋根はかやの代わりに、うの羽根を集めておふかせになりました。
するとその屋根がまだできあがらないうちに、豊玉媛は、もう産けがおつきになって、急いでそのうちへおはいりになりました。・・・

配信日:2007年10月04日

【今回の古事記物語】
海の神はそれを聞くと、すぐに海じゅうの大きな魚や小さな魚を一ぴき残さず呼び集めて、
「この中にだれか命の針をお取り申した者はいないか」と聞きました。
すると魚たちは、「こないだから雌だいがのどにとげを立てて物が食べられないで困っておりますが、ではきっとお話のつり針をのんでいるに相違ございません」と言いました。
海の神はさっそくそのたいを呼んで、のどの中をさぐって見ますと、なるほど、大きなつり針を一本のんでおりました。・・・

配信日:2007年09月27日

【今回の古事記物語】
命はそのままずんずん流れてお行きになりました。そうするとまったく塩椎神が言ったように、しばらくして大きな大きなお宮へお着きになりました。
命はさっそくその門のそばのかつらの木にのぼって待っておいでになりました。
そうするとまもなく、綿津見神の娘の豊玉媛のおつきの女が、玉の器を持ってかつらの木の下の井戸へ水をくみに来ました。
女は井戸の中を見ますと、人の姿がうつっているのでふしぎに思って上を向いて見ますと、かつらの木にきれいな男の方がいらっしゃいました。
命は、その女に水をくれとお言いになりました。・・・

配信日:2007年09月20日

【今回の古事記物語】
三人のごきょうだいは、まもなく大きな若い人におなりになりました。その中でおあにいさまの火照命は、海でりょうをなさるのがたいへんおじょうずで、いつもいろんな大きな魚や小さな魚をたくさんつってお帰りになりました。末の弟さまの火遠理命は、これはまた、山でりょうをなさるのがそれはそれはお得意で、しじゅういろんな鳥や獣をどっさりとってお帰りになりました。
あるとき弟の命は、おあにいさまに向かって、
「ひとつためしに二人で道具を取りかえて、互いに持ち場をかえて、りょうをしてみようではありませんか」とおっしゃいました。・・・

配信日:2007年09月13日

【今回の古事記物語】
そのうちに例の八上媛は、大国主神をしたって、はるばるたずねて来ましたが、その大国主神には、もう須勢理媛というりっぱなお嫁さまができていたので、しおしおと、またおうちへ帰って行きました。
大国主神はそれからなお順々に四方を平らげて、だんだんと国を広げておゆきになりました。
そうしているうちに、ある日、出雲の国の御大の崎という海ばたにいっていらっしゃいますと、はるか向こうの海の上から、一人の小さな小さな神が、お供の者たちといっしょに、どんどんこちらへ向かって船をこぎよせて来ました。
その乗っている船は、ががいもという、小さな草の実で、着ている着物は、ひとりむしの皮を丸はぎにしたものでした。・・・

配信日:2007年09月06日

【今回の古事記物語】
須勢理媛は、そんなことはちっともご存じないものですから、美しい若い神は、きっと焼け死んだものとお思いになって、ひとりで嘆き悲しんでいらっしゃいました。そして火が消えるとすぐに、急いでお弔いの道具を持って、泣き泣きさがしにいらっしゃいました。
お父上の大神も、こんどこそはだいじょうぶ死んだろうとお思いになって、媛のあとからいらしってごらんになりました。・・・

配信日:2007年08月30日

【今回の古事記物語】
大国主神の生みのおかあさまは、それをお聞きになると、たいそうお嘆きになって、泣き泣き大空へかけのぼって、高天原においでになる、高皇産霊神にお助けをお願いになりました。
すると、高皇産霊神は、蚶貝媛、蛤貝媛と名のついた、あかがいとはまぐりの二人の貝を、すぐに下界へおくだしになりました。・・・

配信日:2007年08月23日

【今回の古事記物語】
この大国主神には、八十神といって、何十人というほどの、おおぜいのごきょうだいがおありになりました。
その八十神たちは、因幡の国に、八上媛という美しい女の人がいると聞き、みんなてんでんに、自分のお嫁にもらおうと思って、一同でつれだって、はるばる因幡へ出かけて行きました。・・・

配信日:2007年08月16日

【今回の古事記物語】
須佐之男命は、大空から追いおろされて、出雲の国の、肥の河の河上の、鳥髪というところへおくだりになりました。
すると、その河の中にはしが流れて来ました。
命は、それをご覧になって、「では、この河の上の方には人が住んでいるな」とお察しになり、さっそくそちらの方へ向かって探し探しおいでになりました。
そうすると、あるおじいさんとおばあさんとが、まん中に一人の娘をすわらせて三人でおんおん泣いておりました。・・・

配信日:2007年08月09日

【今回の古事記物語】
女神は、命のあまりの乱暴さにとうとういたたまれなくおなりになって、天の岩屋という石室の中へお隠れになりました。そして入口の岩の戸をぴっしりとおしめになったきり、そのままひきこもっていらっしゃいました。
すると女神は日の神さまでいらっしゃるので、そのお方がお姿をお隠しになるといっしょに、高天原も下界の地の上も、一度にみんなまっ暗がりになって、それこそ、昼と夜との区別もない、長い長いやみの世界になってしまいました。・・・

配信日:2007年08月02日

【今回の古事記物語】
まもなく須佐之男命は大空へお着きになりました。
女神はそのお姿をご覧になると、声を張りあげて、「命、そちは何をしに来た」と、いきなりおしかりつけになりました。
すると命は、「いえ、私はけっして悪いことをしにまいったのではございません。おとうさまが、私の泣いているのをご覧になって、なぜ泣くかとおとがめになったので、お母上のいらっしゃるところへ行きたいからですと申しあげると、たいそうお怒りになって、いきなり、出て行ってしまえとおっしゃるので、あなたにお別れをしにまいったのです」とお言いわけをなさいました。・・・

配信日:2007年07月26日

【今回の古事記物語】
天照大神と、二番目の弟さまの月読命とは、おとうさまのご命令に従って、それぞれ大空と夜の国とをお治めになりました。
ところが末のお子さまの須佐之男命だけは、おとうさまのお言いつけをお聞きにならないで、いつまでたっても大海を治めようとなさらないばかりか、りっぱな長いおひげが胸の上までたれさがるほどの、大きなおとなにおなりになっても、やっぱり、赤んぼうのように、絶えまもなくわんわんわんわんお泣き狂いになって、どうにもこうにも手のつけようがありませんでした。・・・

配信日:2007年07月19日

【今回の古事記物語】
すると、その坂の下には、ももの木が一本ありました。
神はそのももの実を三つ取って、鬼どもが近づいて来るのを待ち受けていらしって、その三つのももを力いっぱいお投げつけになりました。
そうすると、雷神たちはびっくりして、みんなちりぢりばらばらに遁げてしまいました。
神はそのももに向かって、「おまえは、これから先も、日本じゅうの者がだれでも苦しい目に会っているときには、今わしを助けてくれたとおりに、みんな助けてやってくれ」とおっしゃって、
わざわざ大神実命というお名まえをおやりになりました。・・・

配信日:2007年07月12日

【今回の古事記物語】
女神はむろんもうとっくに、黄泉の神の御殿に着いていらっしゃいました。
するとそこへ、夫の神がはるばるたずねておいでになったので、女神は急いで戸口へお出迎えになりました。
伊弉諾神は、まっくらな中から、女神をお呼びかけになって、
「いとしきわが妻の女神よ。おまえといっしょに作る国が、まだできあがらないでいる。どうぞもう一度帰ってくれ」とおっしゃいました。
すると女神は、残念そうに・・・

配信日:2007年07月05日

【今回の古事記物語】
世界ができたそもそものはじめ。
まず天と地とができあがりますと、それといっしょにわれわれ日本人のいちばんご先祖の、天御中主神とおっしゃる神さまが、天の上の高天原というところへお生まれになりました。
そのつぎには高皇産霊神、神産霊神のお二方がお生まれになりました。・・・

配信日:2007年06月28日



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Special Thanks

底本:古事記物語
出版社:角川文庫、角川書店
初版発行日:1955(昭和30)年1月20日、1968(昭和43)年8月10日31版
入力に使用:1980(昭和55)年9月30日改版19刷
校正に使用:1989(平成元)年10月30日改版31刷
入力:jupiter
校正:鈴木厚司

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著者紹介

鈴木 三重吉(すずき みえきち)


生年:1882-1936年
小説家、児童文学者。広島市生まれ。
娘「すず」の存在により童話への関心を抱くようになり、1918(大正7)年7月、児童文芸誌「赤い鳥」を創刊。
芥川竜之介、有島武郎、小川未明、島崎藤村、新美南吉等、当時活躍していた作家に執筆を働きかけ、 こどもたちに質の高い読み物を提供しようと試みる一方、こども達からの作品を誌面で紹介。
『赤い鳥』は廃刊となるが、1948年から「鈴木三重吉賞」が創設され、現在も全国の子供の優秀な作文や詩に賞が贈られている。


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