
日本の児童文化運動の父である鈴木三重吉氏が、「古事記」をこどもにもわかりやすく、物語風に訳して「赤い鳥」に連載した『古事記物語』。
中でも特に有名な場面を抜粋して朗読をお届けします。
美しく優しい日本語の響きに癒されてみませんか。知っているようで知らない、古くて新しい日本語の世界へとお連れいたします。ご家族皆様でお楽しみ下さい。
*尚、この作品には、今日では不適切とされることの多い表現がみられますがそのまま朗読しております。その旨ご了承の上、お聴きください。
【番組プログラム】
第1~3回:女神の死
第4~6回:天の岩屋
第7回:八俣の大蛇
第8~11回:むかでの室、へびの室(因幡の白兎)
第12~15回:満潮の玉、干潮の玉(海幸山幸)
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【今回の古事記物語】
そのうちに、火遠理命が海のお宮へ残しておかえりになった、お嫁さまの豊玉媛が、ある日ふいに海の中から出ていらしって、
「私はかねて身重になっておりましたが、もうお産をいたしますときがまいりました。
しかし大空の神さまのお子さまを海の中へお生み申してはおそれ多いと存じまして、はるばるこちらまで出てまいりました」とおっしゃいました。
それで命は急いで、うぶやという、お産をするおうちを、海ばたへおたてになりました。
その屋根はかやの代わりに、うの羽根を集めておふかせになりました。
するとその屋根がまだできあがらないうちに、豊玉媛は、もう産けがおつきになって、急いでそのうちへおはいりになりました。・・・
配信日:2007年10月04日
配信日:2007年09月27日
配信日:2007年09月20日
配信日:2007年09月13日
【今回の古事記物語】
そのうちに例の八上媛は、大国主神をしたって、はるばるたずねて来ましたが、その大国主神には、もう須勢理媛というりっぱなお嫁さまができていたので、しおしおと、またおうちへ帰って行きました。
大国主神はそれからなお順々に四方を平らげて、だんだんと国を広げておゆきになりました。
そうしているうちに、ある日、出雲の国の御大の崎という海ばたにいっていらっしゃいますと、はるか向こうの海の上から、一人の小さな小さな神が、お供の者たちといっしょに、どんどんこちらへ向かって船をこぎよせて来ました。
その乗っている船は、ががいもという、小さな草の実で、着ている着物は、ひとりむしの皮を丸はぎにしたものでした。・・・
配信日:2007年09月06日
配信日:2007年08月30日
配信日:2007年08月23日
配信日:2007年08月16日
配信日:2007年08月09日
配信日:2007年08月02日
配信日:2007年07月26日
配信日:2007年07月19日
配信日:2007年07月12日
配信日:2007年07月05日
配信日:2007年06月28日
Special Thanks
底本:古事記物語
出版社:角川文庫、角川書店
初版発行日:1955(昭和30)年1月20日、1968(昭和43)年8月10日31版
入力に使用:1980(昭和55)年9月30日改版19刷
校正に使用:1989(平成元)年10月30日改版31刷
入力:jupiter
校正:鈴木厚司
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、
インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
著者紹介
鈴木 三重吉(すずき みえきち)
生年:1882-1936年
小説家、児童文学者。広島市生まれ。
娘「すず」の存在により童話への関心を抱くようになり、1918(大正7)年7月、児童文芸誌「赤い鳥」を創刊。
芥川竜之介、有島武郎、小川未明、島崎藤村、新美南吉等、当時活躍していた作家に執筆を働きかけ、
こどもたちに質の高い読み物を提供しようと試みる一方、こども達からの作品を誌面で紹介。
『赤い鳥』は廃刊となるが、1948年から「鈴木三重吉賞」が創設され、現在も全国の子供の優秀な作文や詩に賞が贈られている。